恐らく来年はカナダに行くと思うので少し期間が開いてしまう今のうちに飛行機輪行について覚えてることを書き留めておく。
俺は2017年にANA使ってカナダに乗りに行ったことを皮切りに2018年中はカナダへ再度来訪(この時はエアカナダ)、そして国内レースにて4回飛行機輪行(JAL、エアドゥ、ジェットスター、ソラシド)とそれなりに経験は積んだと思っている。
ちなみにここに書くのはMTBだからロードは全然参考にならないと思うので先に断っておく。
1.箱を用意する
まずはこれがないと先に進まない。
ショップとかでもらうのが一般的だけど普通の店ならすぐ捨ててしまうので早めにゲットすることが望ましい。出来れば出発の2ヶ月以上前には手に入れる算段をつけておこう。
MTBはタイヤ太かったりホイールベース長かったりするので3辺で230〜250cmぐらいの箱が望ましい。
横120〜130cm、縦80〜90cm、幅30cmがちょうどいいサイズかな。
ロードとかでよく使われてるらしい203cmサイズの箱は小さすぎてフォーク抜いたりショック外したり大変なのでオススメしない。
ちなみに203cmより大きいのは飛行機に積めない可能性ありと言われるけどそんなことはない。
スポーツ用品でも自転車は大型機材として扱われるので全然大丈夫。ただ詰め込む場所が通常の荷物と異なるそうなので事前に大型の自転車積むことを航空会社に連絡しとくとトラブルフリーだろう。
それよりアップチャージに繋がる重量のほうがよっぽど大事である。
2.箱にOPPテープを貼るというか巻く
国内便であれば割と丁寧に扱ってくれるが国際便となると箱は凄まじく雑に扱われる。
そして雨なんか降っていようものならビショビショになるなんて当たり前の世界だ。
せっかく用意した箱はダンボールなのでもちろん雨にはめっぽう弱いのでせめてもの防水加工はやっといて損はないだろう。
で、必要になるのがホームセンターとかで売ってるOPPテープだ。
とりあえず最低限底には貼っておく。そして余裕が有れば側面もカバーしておく。
出来れば全面をカバーするのが望ましいがこれはめんどくさい上にOPPテープのバリバリうるさいのもストレスなので俺はホームセンターで売ってるラップを巻いている。
あとは頑丈なダクトテープで端っこを補強すれば一生モノのダンボールが完成だ。
あとは天地無用のマークをつけておく。意味あるか知らんけど。
一回しか使わないなら底だけでいいと思う。
3.バイクをバラす。
ついに箱に詰めるためにバイクをバラす!
といってもバラす場所は決まっている。
まず必ず外すのはフロントホイールとハンドル、ペダルだ。
ハンドルはステムごと外していらないコラムスペーサーとかで隙間埋めとくとヨシ。
ハンドルをブラブラさせとくのもかわいそうなのでリピートタイなどでフレームに括り付けておくと良いかなと。あとダウンチューブに水道管のクッションを養生代わりに巻いておくとキズ対策になるかも。
ブレーキレバー握っちゃった時の対策としてキャリパーにスペーサーをお忘れなく
。
これ以外にもクッションとリピートタイはめちゃくちゃ使うのでたくさんあると便利。
ペダルはピンが刺々しいので100均て売ってるクッションケースにしまうとナイス。
大事な大事なフロントフォークにもクッションを巻いておこう。もちろん固定はリピートタイ。
養生テープは外す時に面倒なのであんまり使わないようにしている。
続いてリア側だけど国内便の場合、扱い丁寧なのでリアディレイラーはつけっぱなしで大丈夫だろう。国際便の場合はバンバン横に倒されるかもしれないから念のため外しておくと安全か。
ディレイラーを外したらプチプチでも巻いてリピートタイでチェーンステーの内側にでも軽く置いておけば良いだろう。
そしてリアホイールだがとりあえずタイヤの空気を抜いてつけたまま箱の中に収まるか試す。
多少箱が歪んでも入るのであればそのまま突っ込んでしまう。
全然無理となったら仕方なく外す。
リアホイール外すとなると今度はエンドの保護をどうするのかめんどくさくなるのだがとりあえず俺の中の答えは発泡スチロールのブロックを床に置く方法だ。
ブロックが上手いことエンドにハマる幅なうえ絶妙に底とのクリアランスを確保してくれる。
写真なかったから画像は拝借。
あと忘れちゃいけないのがブレーキのディスク取り外しだ。
これは結構めんどくさくてつけっぱにしちゃうことが多いんだけど確実に歪む。ダンボールで補強しようがお構いなしに歪む。
というわけで絶対外したほうがいい。これはダンボール輪行じゃなくても同じことが言えると思う。
4.箱に詰める
箱に詰めるのはフレームを先に突っ込んで隙間にホイールを入れる感じ。
そしてこれはあればだけどダンボールの内幅と同じ大きさの箱があるとフレームの上下ガタ取りに加えて荷物も入れられて一石二鳥だ。
そして隙間にはネックブレースなど嵩張るモノを入れておくと良い。
空いた隙間にはウェア入れたりプチプチとか入れておく。
5.持っていくモノ
工具は意外と重いのでこれはできれば厳選したいところだ。心配になってあれもこれも持ってくと予想外に重量が嵩んでしまう。
とりあえず最低限自分のバイクをメンテできる工具があればOKだ。
俺の場合、六角レンチのセット、トルクスT25、ブレーキパッド、シフトワイヤー、ミッシングリンク、携帯ポンプ、マスターリンクツール付きタイヤレバー、ハサミ、あとショックポンプぐらいか。
最初のうちはトルクレンチとかも持っていったりしてたが嵩張るし重いのでやめた。
基本的にどこ行っても現地のショップやらなんやらでどうにかなるので組み立てに必要な工具があれば十分だろう。
これらをさっきの箱に突っ込む。
あとタイラップとかテープとかも箱の中に入れておくと便利だ。
6.封を閉じる
そして必要なものを投げ込んだらフタを閉めて終わりなのだがここで注意すべきなのは仮止めにしとくということだ。
なぜなら空港では高い確率で中身のチェックが入る。
ここでしっかりテープとかで止めておくと剥がすのに大変だし何より苦労して貼ったテープを剥がすのがたまらなく悲しい。
というわけで養生テープを何箇所かに貼ってあとはベルトを締めればオッケーだ。
ちなみにベルトはちゃんとしたラッシングベルトとか使うのがいいけど俺は100均で売ってたスーツケース用のベルトを二つ連結して使っている。
なかなか長さ合わせるのがめんどくさいけど幅広で箱に多少は優しいのではないかと期待している。
7.空港での振る舞い
空港では当然ながらカートを利用する
これは何度か輪行して気がついたけど箱は縦置きするのが良い。
特に国内の空港は扉が狭くて横向きに箱を乗せていると端が引っかかるのである。
エレベーターなんて一人で乗れないし周りに迷惑かかりまくる。
縦置きにするとまっすぐ前が見えないといったデメリットはあるもののこの扉に引っかからないメリットはプライスレスだ。
8.ヘルメットとか
自転車のパッキングがすんだら今度はヘルメットとかのライドギアをどうするかだ
これらも自転車の箱に入れられればそれで終わりなんだけれども意外とフルフェイスは幅があって嵩張るのである
なので俺の場合、もう箱に詰めるのは早々に諦めて別の鞄を用意する
で、どんな感じのカバンかというとこんな感じ
アメ横のかばん屋さんとかで売ってる無駄にでかい布製のカバン
俺はこの100Lのカバンにヘルメットや服とかを詰め込んでいる
カバン自体はめちゃくちゃ軽量なのでそこそこ荷物詰め込んでも超過料金とかに達することがないので便利
ただ生地はかなり頑丈だけど形は自立できないほどふにゃふにゃなので写真のとおりダンボールを入れて形を出している
ヘルメットにはプロテクターやゴーグルなどを詰め込む
D3とか使っている人はヘルメットバッグがあるのであとはバッグに詰めておしまいだがそんな便利なものを持ってない俺は苦肉の策としてヘルメット買った時についてたヘルメットの箱を活用
これなら輸送中にガタガタしないし変にぶつかってバイザーが折れたりの心配がなくてなかなかナイスだと勝手に思っている
箱なんてとっくに捨てたわ!って人はとりあえずバイザー外しておけばいいんじゃないだろうか
なおジェットスターなど持ち込み荷物にやたら厳しいLCCの場合、この黒い袋はサイズオーバーになってしまうのでこういうカバンにすることもあった
LCC向きなカバン国内線は扱い丁寧とナメてるのでこんな感じにラフに荷物入れてる
あとは適当に服と靴突っ込んで終わりだ
海外に行く場合、おそらく現地が夏であることが大半だと思うので服はそんなに嵩張らないのでとりあえずヘルメットをどう運ぶか中心に考えれば問題ないだろう
冬の場合は防寒着どうするかがかなり面倒になる
海外に行く場合、おそらく現地が夏であることが大半だと思うので服はそんなに嵩張らないのでとりあえずヘルメットをどう運ぶか中心に考えれば問題ないだろう
冬の場合は防寒着どうするかがかなり面倒になる
行き帰りが多少しんどくてもいいのであれば着込んで行ってしまうの手かな
フライト中が暑くてマジで死にそうになるけど
とりあえずパッキングとかについてはこのぐらいか。
航空会社とかも書こうかと思ったけどもう疲れてしまった…。
とりあえず飛行機に乗せる際にだけどダンボール輪行の場合はほぼ100%アップチャージかかるのでご注意を。
一般的な航空会社では203cm以上もしくは20〜23kg以上からアップチャージがかかる。
超軽量なクロカンバイクとかなら知らんけど大体普通のMTBは14〜16kgだろう。んでダンボールがテープ補強とか込み込みで7kgぐらいになる。そして工具やらなんやらで2kgぐらいはどうしてもかかるだろうと思われるので最初からアップチャージ前提で臨むのがヨシ。
あと言えるのはJAL系と成田の第3ターミナル使うLCCは避けようってところか。
JAL系は荷物の超過料金の計算単位が細かくてめちゃくちゃ金取られる。
国内線の場合、ANA系とかは20kg超〜32kgまでは一律1000円とかだったりするんだけどJALは1kg超過毎に400円とか取られる。荷物が30kgぐらいあるとそれだけで4000円にもなってしまう。
国際線はどうかなと見たらこっちもやっぱりJALは高そうだった。
予約の際にチケットの安さだけ見てるとこういう思わぬ落とし穴あったりするので要注意である。
ちなみにカナダ行くならエアカナダがベストだと思う。チケット高いけど比較的荷物の超過に対して緩めな印象がある。
そしてもう一点の成田の第3ターミナルを使うLCCはもう単純に歩く距離長すぎで大荷物持ってるとキツいのである。
近隣の有料駐車場から送迎してもらってから搭乗受付カウンターまでがとにかくえらく長い上にアップダウンも多くてエスカレーター使えない状態だととにかく苦痛。
国際線は第3ターミナル使うことないと思うけど国内線の場合は要注意だ。
それと最後に空港に行く時間だけども遅くてもフライトの2時間ぐらい前に到着するようにすると無用なトラブルがなくて良いと思う。
空港に車で向かう場合なんかだと周辺道路が時間帯によってはヤバイぐらい混んでたりして駐車場目の前にしてかなりの時間ロスったりする。
俺は北海道行く時に羽田近隣の渋滞にハマって予定していた空港到着より1時間近く遅れてしまい、泣く泣く予定していたフライトを直前でキャンセル、次便を再予約して出発みたいな頭おかしくなりそうな経験をした。
わざわざ早割で安価なチケット取ってたのに結局キャンセル料+通常料金払うことになりあの時は最高に泣けた。
次回海外に行く時はプラダンで箱作ってみようかな
宮古島へMTBを飛行機輪行(キャリア付き)計画したいが、現地到着後に空段ボール箱の保管方法はどうしてますか?詳細教えて下さい
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除ホテル等に滞在するのであればそのままの状態で部屋に保管、もしくはバン等のレンタカーを借りて車に保管としていましたが、ユースホテルのような荷物を置きっぱにできず、レンタカーもコンパクトカーを借りてしまったという時は持ちテープを切って箱を潰して車に載せていました。
現地調達でもいいと思いますがまたガムテープ貼れば復活できます。
これはニセコに行った時にレンタカーのキューブでやりましたがなんとか載せることが出来ました。
返信ありがとう、ところで全泊をサイクキャンプ計画中ですが、この場合
返信削除保管可能な場所はないですよね、飛行機輪行の場合に袋を利用する事をあえてしませんでしたか?
その場合、リアディラーはどのように保護しましたか?
前日がキャンプとなると持ち歩かないといけないですね。
削除私は輪行バッグ購入するぐらいなら苦労しようという思いで購入はしませんでしたが、その用途であれば輪行バッグのはほうが適してそうですね。
国内線であれば海外のように粗雑に荷物が扱われることもないと思いますのでオーストリッチのOS-500などのクッションのある輪行バッグがよいのではないでしょうか。山口県の十種ヶ峰にレースで行った時にLサイズのDHバイクをそれに入れて持ってきてる人もいたのでサイズは問題ないと思いますし、なんとか折りたたんで空港のロッカーに入れておくという方法がとれそうです。
ディレイラーの保護は、ハンガーから外してしまうのが一番です。外してタイラップ等でフレームのリア三角の中に入れてしまえば壊れることはありません。
なるほどよくわかりました、情報ありがとうございました。
削除楽しい輪行サイクキャンプにしたいです!