Propain公式でもベアリングキットの販売を行っているが2019年7月現在、Propainから日本への発送メニューは消滅しており購入は出来ない。
聞けば発送トラブルがあったらしくて発送やめたそうな。
普通に困るから復活して!とメールは打ってみるもののとにかくベアリングである。
とりあえずベアリングなんかどこでも手に入るので必要なベアリングを確認する。
Tyeeの図面を見てみるとどうやら628と6902が使われているようだ。
しかし6902の表記になんか違和感がある。
Flangeとか書いてあるけどひょっとして特殊ベアリングなのか?
確認のためバラしてみる。
たしかになんか変なベアリングが使われてる。
大きさはまんま6902なのだが内側がなんか出っ張っている。
海外のフォーラムを読んでいるとどうやらEnduroのMAX-Eというピボット用ベアリングのようだ。
Flangeというのは完全に誤記だと思われる。
NSKやらNTNには当然ながらこんなベアリング存在しないので仕方ないから海外通販でEnduroのベアリングを調達するしかない。
そういう訳で早速ベアリングを調達した。
今回もドイツ通販で購入。1週間程度で到着した。
628は特殊なものではないのでモノタロウでLLUを購入。
早速ベアリングを抜いていく。
今回は狭い箇所が多いのでパイロットのベアリングプーラーを使う。
ベアリングを抜く時に気をつけるのは斜めに抜かないことである。
このフレームにはないが深く打ち込まれたベアリングを抜くときに斜めになってしまうと引っかかって抜けなくなることがある。
スライドハンマーを使ったり裏から叩き出すのは熟練でもない限りは避けるのが良い。
そういうわけで抜くのは比較的あっさり完了
各部掃除をしたら新しいベアリングをインストールする。
しかしこの6902 MAX-Eの取り付けが非常に難儀であった。
通常ベアリングを入れる時も俺は不安だから叩き入れるのはやめている。
そのため裏に引っ掛けになる金属を当ててねじ込むのだが、このMAX-Eの場合、裏に出っ張りがあるので奥まで圧入するのがちょっとめんどくさい。
しかもこのフレーム、裏側のスペースが少なく円型の物が当てられない作りになってやがるわけである。
そういう訳でちょっと圧入用の部品を作成
といってもコラムスペーサーを切っただけだが
こんな感じで使う。
しかしこの部分は狭くて難儀した。
とりあえず斜めにならないよう細心の注意を払い圧入を進めていく。
そして完成
フレームを完全にバラさなかったのもあるがとにかくリア参画のベアリングに苦戦し結局のところ合計で4時間ぐらいかかってしまった。
まぁベアリングの圧入失敗はベアリングダメにするし最悪フレームも一撃死するので慎重に進めるのは悪くないと思っている。
とまぁここまできたらあとは組み立てるだけ。
取り付けボルトにグリスとネジロックを塗って組み立てていく。
そして組み立てること30分
ついに完成
ベアリングはゴリゴリだったが乗ってる分には全く気にならなかったので正直あんまり変わった感覚はわからないけどLLUにしたしゴリゴリもなくなったし不安の一つは解消されたということで納得しよう。
ちなみにベアリングの取り外しと圧入だがオススメの工具がある。
リンクは特に貼らないがLeapowerという台湾メーカーのベアリング工具である。
これはYurisでも一時期取り扱っていたし、eBayならバラでもセットでも買える。
これとパイロットのベアリングプーラーがあればほとんどのフレームに対応できるだろう。
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