マグラのMT7はパワーやらタッチやらは申し分なかったが、レバーが華奢だったりオイル漏れがあったりと気になる点が多かった。
そんでもって挙げ句の果てにブレーキパッドがどうやってもローターに擦れてしまうようになってからはイラつきが止まらずもうマグラはやめようと決心に至った。
今思えばローターが歪んでいただけだと思うがもう使いたくないという気持ちが勝っていたのであろう。
やはり使い心地もそうだけどやはりメンテのしやすさや信頼性も重要なことだと気が付いたわけである。
というわけで当初はスラムのCODE RSCが評判いいから買おうかと思っていたが2018年に発売されたhayesの新ブレーキがレビュー読んでいると妙によさそうに見えてきた。
で、早速購入した。
購入はいつもどおりドイツ系の通販サイト。
ミズタニがどうやら扱っているようなのだがカタログに書いてあるだけで国内入荷はないんじゃないかなと。
俺が購入した時は品薄だったせいで複数店で購入するしかなかったが、今はCRCでかなり安く買える。
購入したのはブレーキ一式とローター、ブリードキット、それとブレーキパッド。
箱もなかなかカッコよくていい感じ。開けるとシマノみたいにバラバラじゃなくて一通り組んである状態である。
どっちみちホースの長さ弄るからバラバラでもいいのにとは思う。
ではディティールを見てみる。
レバーはシマノとスラムのいいとこどりみたいな形状をしている。
色は写真だと分かりにくいけどレバー部分だけ若干ブロンズって感じ。
レバーにはリーチアジャスターが埋めこまれている。
なんでこの位置かというとぶつけた時に壊さないためらしい。
シマノと比較してみるとレバーの長さはほぼ同じか。
Pinkbikeかなんかのレビューだと微妙に太いとか書いてあったがマグラ使ってた身からすると気になるようなものではない。
キャリパーもブロンズ色をしている。 ブリーティングポートはキャリパーの左右2か所についている。あとブレーキパッドはDominion A4専用品となるので残念ながらセイント用とかは使えない(はず)
いちおうマニュアルもついている。が、動画のURLが書いてあるだけのただの紙である。
というわけで早速つけてみたが案の定ホースが長い、長すぎる。
ちなみにブレーキレバーに左右の指定はなく共通なので長さがわからないのであればとりあえずリア用を二個買っておけばホースが足りないといった事態は避けられるだろう。
ないとは思うけど。
で、これはホースカットした後。
ホースは普通にカッターで切れる。俺はシマノのホース用カッターを使った。
オリーブの挿入にはちょっと苦戦したが気合でどうにかなる。
オイルはDOT4もしくはDOT5.1が指定となっている。
なんでDOTかというと世界中どこでも安定した品質のオイルが手に入るからとのこと。
頻繁にメンテするならDOT4で十分だろうが、せっかくなのでDOT5.1を利用する。
ちなみに文字が逆さまなのは右リアを左にひっくり返してるからである。
クランプはマグラとかと一緒。
クランプの幅が広すぎないしマスターもシュっとした形状なので変に干渉とかはなく位置決めにストレスはない。
ホースカットをしたのでブリーディングを行った。
いちおう誰も助けてくれないのでブリーティングキットを購入。
キャリパー側のブリーティングポートは後ろ側についている。
左右にブリーティングポートがあり、キャリパー内のエアを完全に消し去ることができる。
ブリーディングの動画がなかなかキ○ガイじみているので一度見てもらいたい。
マスター側のブリーティングポートは至って普通の位置にある。
ちなみにこのトルクスネジが小さすぎて落とすとなかなか見つからない。
ここも変態仕様の一部だが、このキャリパーは横のイモネジで位置を決められるようになっている。
キャリパーがローターに対して真っ直ぐついているかどうかはなかなか時間をかけて調整してあげる必要があるが、これならちょっとずつイモネジを締めこんでいくだけで終わりなのである。
が、なかなか最初は慣れずかなり時間をかけてしまった。
あと台座がちゃんとフェイシングされていないといけないということにも気が付いた・・・。
ということで大体の紹介はできた気がするけど、最後にとりつける上での注意事項。
この↑の写真を見てもらうとわかるけどキャリパーがフレームに干渉しそうな位置になっている。
というかぶっちゃけ干渉するので0.5mmのワッシャーを噛ましている。
これはキャリパーが巨大すぎるのが原因なのだが、フレームによってはこんなことがあるので要注意である。
怪しいフレームの場合、ローター系を大きくするのも一つの手だと思う。
俺はローター買ってしまってたので無理だったけど。
取り付けは完了した。
作業時間はホースカットとかブリーディングとか含めて2時間ぐらいだろうか。
やっぱり初めて触る機材はどうしても時間がかかる。
で!乗り味はどんなもんかというとめっちゃいい。
購入は2019年2月なのですでに5か月ほど経過しているが、調子はとても良い。
とにかく今でも思うのがレバーの引きの軽さである。
レバーにベアリングが入ってるそうなんで動きが軽い。
トレイル走る前はこの軽さに若干の不安を感じていたが実際走ってみるとこれがかなりいい方向に作用し、結果的に指の疲れが出にくいのである。
このブレーキを使うまではレバーの軽さが疲れに影響するなんて思いもしなかったが、なるほどこれは良いと思わせてくれる。
ストッピングパワーは正直なところセイントやマグラには負けると思う。
でもそれを補ってくれるレベルでコントロール性が高い。
正直好みだと思うし、慣れとかもあるが、今自分が他のバイクに乗ることになったとしてもこのブレーキは使い続けると思う。
最後に消耗品(ブレーキパッド)だが、純正品以外にようやくAliで安物が買えるようになった。Kingstopのヤツ。
Aliのパッドに慣れると純正高すぎてなかなか思い切った交換とかできなかったけどこれからは気持ちよくバンバン変えていける。うれしい。
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