ragley trigを組む

突然だがバイクを組んだ
ragleyのtrigといういわゆるグラベルバイク



というのも事情があり2018年に仕事で出向になり勤務地が浜松町になった
住んでる場所の関係で生まれてこの方、満員電車に揺られて通勤することがなかった俺にとって品川を経由して山手線に乗るのは耐え難い苦痛だ
というわけで大学生時代のように自転車通勤をしたいと思うようになった
決定打は2019年10月の台風だ
駅に人が溢れかえって行きも帰りも電車に左右される日常はいつか鬱病になって家から出れなくなりそうだったので通勤号を組むことに決めた

というわけでどういったバイクにするかだが実は前々から乗りたいバイクというか形はある程度理想が決まっていた

その昔武蔵五日市で某ひろばの開拓に勤しんでいた時、オーガナイザーであった某J氏の乗っていたツバグラのヤマドリというバイクや長野県のクランプさんで見かけた高松某氏のバルーナーである
BMXクルーザー風な見かけだが実態は歴とした今寄りなMTBである両氏のバイクはとにかくカッコ良かった
これは某J氏のツバグラのヤマドリ
パイプが入手できずもう生産できないとか聞いたけどどうなんだろ?
発想がトラ車なのでBBがめちゃ高い
そしてリアセンターはめちゃ短い
見た目からはあんまり想像できない軽快さがあった


こちらはBallooner
パーツもこだわりまくりでカッコ良かった
BMX用のステムを使って22.2クランプのビンテージモトクロスハンドルバーが個人的に衝撃的だったしわざわざ磨いて落としたであろう塗装の感じも最高にクールだった

と長くなってしまったから話を戻す
ロードバイクも以前は乗っていたがどうにもドロップハンドルは好きになれずやはり乗るならこういう感じがいいなと思っていたのだ

そういう訳で色々なフレームを物色する日々を送っていたところCRCでragley trigを発見したのであった



ragley trigはグラベルバイクなのだがMTBメーカーらしくスローピングの効いたトップチューブに27.5インチホイールを飲み込むタイヤクリアランスを備えた結構ガチなダートバイクな装いである
さらによく読めばドロッパーにも対応しているという変態仕様で値段も安くこりゃ買いでしょと一気に決めてしまった



そういう訳で11月に早速フレームをオーダー
フレームサイズは最近乗りっぱなしのTyeeにジオメトリを合わせる方向でMを選択
恐らくステムを70mmとかにすればいい感じだろうと思案





そしてフレームが到着
なかなか美しいフレームである



ドロッパーもインターナル仕様が使える
どこ乗るの想定してるんだろうこのバイク転々





そして早速だが剥離する笑

やはり乗るならrawカラーでしょという訳の分からないこだわりにより丁寧に塗られた塗装をいきなり剥がす

剥離作業は想像よりも難航
超強力なスケルトンも持ってしてもなかなか塗装が落ちない
飛び散る剥離剤は燃えるように痛い
なのに綺麗に剥離できないジレンマに焦りが募る
スクレーパーでガリガリ落としていくことで結構傷がついてゲンナリしたがもう後に引き返せないので我慢して作業を進めるしかない

そして6時間あまりが経過しようやく塗装をだいたい落とせた

中性洗剤で綺麗に洗ってドライヤー併用で乾かす

以前クロマグのサーフェスを剥いた時は剥いた時点でかなりパイプが綺麗で惚れ惚れしたが、なんかこいつはそんなこともなく淀んだ色をしている

うーんと思いつつ磨いてみたらどうかなとやすりで磨いてみるとなかなかいい感じの光沢が出てきた

わかりにくいけどダウンチューブが磨いたところ

手持ちが200番と1000番しかなかったのでかなり雑なやすりがけだがなんかなかなか気分がよい雰囲気になった


と満足しているとヤスったところから早速サビが出てきた
こりゃ1日でも放置したら大変なことになりそうという訳でミッチャクロンの錆を予防99を吹き付けることにする
とりあえずまた中性洗剤で洗い、その後シリコンオフで脱脂
錆を予防99を吹き付けまくる
塗りすぎてけっこう垂れてしまったが新品フレームが錆まくるのよりはマシかなと納得することに

フレームはこのままrawカラーでいくとしてフォークはなんか黒くしたかったので剥離後に塗装までやることに
フレームの作業翌日フォークに着手

これがこんな感じ

上に塗装するからやすりがけ不要だろと適当に判断し、中性洗剤で洗ってシリコンオフで脱脂した後に錆を予防99を同様に吹き付けまくる
こちらはフレームよりもさらにひどく垂れたけど前述の通り上に塗るから気にしない!

そしてボデーペン黒で塗りたくる

防塵マスクなんて気の利いたものは持ってないので普通の使い捨てマスクを二重にするも鼻くそが真っ黒に染まる
屋内特設塗装ブースも粉塵充満して空気の悪さと頭の悪さは最高潮だった

これも塗りたくりすぎて気泡入ったりかなり残念になってしまったが、めげずにヤスって再度塗装

気がつけば一缶使い切ってしまいそりゃ鼻くそも黒くなるわという感じだが、まぁこんなもんかということで諦める


次はフレームと一緒にクリアを塗ることにする
使うクリアはウレタンの艶消し
通勤号なのでそれなりに雑に扱われるだろうという想定でこいつも一缶使い切るまで塗りたくった
やはりマットクリアは塗った感じがなくてあんまり楽しくない
部屋中養生してるくせに飛び散りまくって気分は冴えないが仕方ないと納得し塗装作業を完了とした



塗装の乾燥をするため2日間ほどフレームは放置しなければならない
しかしさっさと組みたい俺にはこの時間はモヤモヤしてキツイ
そういうわけで剥離でキレイさっぱりなくなったデカールを作成することにした
データ作って外注すればとっても上等なものが出来ることはわかっているが値段も高いしオーダーして待つ時間も嫌だ
そういう訳でカッティングシートを切り出して自作する

用意した道具たち

オルファのデザインカッターと下に敷くシート
それとカッティングシートと貼り付け用の糊
あとずれないように固定する目的で養生テープ
ってこれだけで2500円ぐらいかかってるような
外注できたんじゃね?と思うがまぁ時は金なりで今欲しいものは今手に入れなければならないのだと思うことにして作業開始

ちなみに糊はダイソーで買ってきた剥がせるやつ
なかなかこの作業向きなやつで買って良かった

しかし小学校の図工の時間ぶりっぽい切り出しの作業は難航

曲線部分めっちゃ難しいぞ

そんなこんなで切り出したのがこれ

だいたい作業時間は2時間
まぁ初心者ながら頑張ったんじゃないかな…


そしていよいよフレームに貼り付ける
2日も経ったしもうパークリで拭いても大丈夫だよな?とおっかなびっくり脱脂しつつ貼り付け



そして勢いに任せてヘッドパーツも取り付け


コラムもちゃんと切って…


ステムとハンドルもつけてみよう
なかなかいい感じじゃないか?!と自画自賛

背景ごちゃってるのはご愛嬌ということでひとつ
カッティングシートの下手くそさも全然気にならないし良かった

ここまで非常に長かった…
なかなかまとまった時間もなかったしうまくいかないことも多々あり実に丸一週間かかってしまった…

しかしここまで来ればあとは早い!あとはパーツを組み付けたりするだけだ!

という訳で早速BB取り付けて
クランクつけて

ちなみにバッシュガードはAliexpressで購入したBB挟み込みのやつ

シートポストつけて、ブレーキ類とかドライブ周りつけて

ホース切って長さ整えて

あっという間に完成目前!

あとはブレーキ付けるぐらいしかないのだがここでリア側に問題発生
ここで数日間の足止めを食らうことになるとは…
これは別記事に書きたいから割愛

問題はさらっとではなかったがなんとかクリア
ブレーキも無事に装着完了


レバーはDeoreのM6000を使いつつキャリパーはGRXのBR-RX400
初のフラットマウントに割と四苦八苦

リアはフラットマウント直付なのでローターは140mmとなった
普段180mmローター使ってるからめっちゃ小さく感じる
というか小さい


というわけでほぼ完成

フロントローターはまだ届いてないので届き次第詳細記事を書く

しかし発注からまる1ヶ月かかってしまった…



追記(2019年12月27日)
とりあえずテクトロの160mmローターを前後につけていたが、当たりが出てもなかなか効きが悪かったり厚みのせいかパッドとの擦れがとれず嫌な気分になっていたがシマノのローターに交換したら全部解消した
やはりシマノキャリパーにはシマノローターなんだな





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